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農業・農村の動き(令和3年12月)

ページID:0001837 更新日:2022年3月10日 印刷ページ表示

管内の農業・農村の動き、普及指導活動の状況をまとめました。

新規就農者への巡回指導を実施

西予農業指導班は、11月15日から12月9日にかけ、西予市、JA等と「農業次世代人材投資事業(経営開始型)」を利用している新規就農者26人に対し、現地ほ場等で面談を実施。

当日は、生産・販売状況や農地の確保状況等の聞き取り、栽培作物の状況に応じた肥培管理等の技術的アドバイスを行った。

面談の結果、22人は概ね経営計画に沿った経営が実施できていたが、4人は作付け面積減少や、生産量が少ない等の課題が明確となった。

当班は、新規就農者の経営が早期に安定するよう、引き続き関係機関と連携し支援を行うとともに、特に、経営計画に達していない者に対しては、基本管理の徹底や規模拡大、栽培品種の見直し等について継続的に助言していく

経営状況の聞き取り現地での肥培管理指導

西予食文化伝承動画を制作

西予農業指導班は今年度、西予CATVと連携し、西予生活研究協議会の食文化伝承動画の制作を行っている。

管内各地域の代表的な地域食を取り上げ、その食材となる農産物の栽培過程と調理・加工工程を動画に収め、今後の食文化伝承活用に役立てることとしており、12月3日には明浜町の「みかん餅」、10日には城川町の「山菜おこわ」の動画を撮影した。

撮影は、講師となる会員がアナウンサーとやり取りしながら、材料、作り方やそのコツ、地域食にまつわる話を紹介。

当班は、編集した動画を地域食の伝承活動に活用していく。

調理工程の撮影明浜町のみかん餅城川町の山菜おこわ

学校給食における地元産小麦の確保に向けて

西予農業指導班は12月6日、西予市(学校給食センター・農業水産課)、JAひがしうわ、JA全農えひめの担当者など12人の参加により、市内学校給食に供するパンの原材料確保にかかる意見交換会を開催した。

これは、現在、学校給食用パンの原材料に地元産パン用小麦「せときらら」を使用しているが、4年産の栽培面積が3ヘクタールまで減少(3年産31ヘクタール)したことから、将来にわたり安定的に確保する方策を検討するために当班が呼びかけ開催したもの。

当日は、「生産側」であるJAと「消費側」である学校給食センターという日頃接点がない関係者の集まりであることから、小麦の生産から流通までの実態及びパン用小麦生産減少の要因や学校給食におけるパンの提供量等について互いに情報共有した。

その結果、今後も市内産のパン用小麦を継続して確保するための手法等について、両者が申し合わせするまでに至った。

当班では、地域農業振興および食農教育推進のため、コーディネート機能を発揮し生産者と消費者を結びつける活動を今後も展開していく。

小麦の播種作業

地域料理を子どもたちへ伝承

西予農業指導班は12月9日、城川町生活研究協議会と連携し、城川小学校で「食農教育推進事業」に係る「食文化普及講座」を開催。

当日は、同校6年生13人を対象に協議会員6人が講師となって、地元で生産されたしいたけなどを使った「炊込みごはん」「2色なます」「かきたま汁」の3品を調理し、昼食を兼ねた試食を行った。

参加した児童からは「いろんな野菜の切り方があり、丁寧に教えてもらい上手にできて嬉しかった」「初めて作ったが美味しかったので、家でも作りたい」などの感想が聞かれた。

会員からも「先般学んだ『分かりやすく伝えるコツ』を実践しながら、子供たちに伝えることができた」「地域食に関心を持って家庭でも作って欲しい」といった声が聞かれ、今後も食文化伝承に向けた活動に意欲を見せていた。

野菜の切り方を指導

ぶどうの長梢せん定のポイントを指導

西予農業指導班は12月14日、JAひがしうわと連携して、西予市宇和町管内2ヶ所で12人の栽培者が参加し、ぶどうのせん定講習会を開催した。

当日は、せん定を実演しながら負け枝を作らないことや、古い側枝は適宜若い枝まで切り返すなど、ぶどうの長梢せん定のポイントについて指導。

また、最近新しい品種の栽培に挑戦する生産者が増加していることから、苗木の導入数が多い「シャインマスカット」や「クイーンニーナ」など8品種の特性と栽培管理の説明を行った。

当班では、今後も安定したぶどうの生産量を維持するため、次年度の高品質果実生産につながるよう、継続的な指導を行っていく。

剪定講習品種特性の画像1品種特性の画像2

新規就農者が鳥獣害対策等について学ぶ

西予農業指導班は12月14日、西予市と共催で農業次世代人材投資資金受給者等を対象に「第1回交流研修会」を開催。

経営作物が異なっていても共通の課題となっている鳥獣害対策をメインテーマとし、鳥獣管理専門員の資格を持つ西予市役所職員を講師に、鳥獣被害防止に向けた防護柵等の守りの対策と捕獲による攻めの対策、集落ぐるみでの取り組みの重要性等、実践経験に基づく対策を学んだ。

また、産地戦略推進室から地域特産かんきつ「川田温州」の産地化について情報提供し、新規栽培者の掘り起こしに努めた。

当班は新規就農者の経営発展と農業者間の交流が図られるよう、引き続き関係機関と連携し支援を行う。

鳥獣害対策を学ぶ川田温州の紹介

地元農高生の実践技術の習得をサポート

西予農業指導班は12月15日、西予市水稲防除協議会と連携し、宇和高校の農場において農業科(生物工学科)の生徒9人を対象に、水稲の肥料試験における今年度5回目の研修会を開催した。

これは、将来、地元の高校生が地域農業の担い手として活躍してもらえるよう、普及指導員が直接、実践的な技術などを指導しているもので、今回は塩水選の方法や粒数の測定方法等を指導。

受講した生徒からは「将来、就農を希望しているので今回学んだことを生かせるようにしたい」といった声が聞かれ、担い手確保の一助とすることができた。

当班では、地域の主要品目である「西予米」に対する理解を深めるだけでなく、地域農業の現状や農業の魅力を地元農高生に伝え、将来、地域を担う人材の育成に努める。

脱穀を体験する農高生収量調査方法を指導

西予市の若手農家がイチゴの輸出を開始!

西予市のいちご生産者が、マカオに向け輸出を開始し、12月21日に2箱を送った。今シーズンは取引先の注文に応じて、随時、発送する予定。

これは西予農業指導班が「紅い雫」のブランド力向上を目指すため、個別生産者に対して、産直通販サイト(食べチョク等)や飲食店等への様々なチャンネルを通じたマッチング等を支援し実現したもの。

今回は、県ブランド戦略課と連携し輸出業者を通じてドイツ等へサンプルを送付した結果、マカオのホテルから「紅い雫」を使用したいと発注を受け輸出が実現した。

ホテルのシェフからは、国内他産地のイチゴと比較し「紅い雫」の特徴ある香りや食味等の品質と価格帯(高級商材)が見合っていることが評価された。

当班では、今回の輸出をきっかけに、マカオ国内での更なる販路拡大やアジア圏域など他国への輸出も視野に入れ、意欲ある生産者の取組を支援していく。

輸出した紅い雫

農業・農村の動き(令和3年12月)[PDFファイル/784KB]

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