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愛顔のえひめ(令和3年9月号)
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ペットはずっと家族の一員!!
ペットは正しく飼って、楽しく暮らしましょう
一緒に暮らし始めたら、最期まで責任を持って!
犬や猫と暮らすために守ってほしいこと
長く飼っている人も、いま一度見直そう
ペットの遺棄はダメ、絶対!最初から野犬や野良猫じゃない
ペットの遺棄・虐待は犯罪。災害時の行動も検討を
捨てない、増やさない、飼うなら一生
県では、犬・猫の引取りおよび殺処分頭数を減らすため、飼い主から保健所等への引取りを有料化。引取りを希望する飼い主に対して2週間以上、命を見つめ直す期間を設けることにも取り組んできました。しかし、令和元年度には全国ワースト1に(環境省 動物愛護管理行政事務提要より)。この状況を改善するため県は、ボランティアの協力も得て、「地域猫」対策の強化や、新しい飼い主への譲渡などを進めました。令和2年度は、前年度より約40%削減。それでも、1311頭とまだまだ多い状況です。
引取りは本当にやむを得ない事情から、「最後の選択」として行うもの。引き取られた犬・猫は、一生保護施設で飼われるのではありません。また、そのすべてを譲渡することは困難であるため、引取り頭数の多さに比例して、殺処分頭数も減らすことができないのです。
飼い主の心構えでペットの生涯は変わる!
野犬や野良猫も、もともとは大切に飼われていたペット。飽きたからと遺棄するのは一年以下の懲役または百万円以下の罰金に処せられる犯罪です。
ペットも大切な家族の一員。最期まで責任をもって正しく飼いましょう。
TOPICS-1:災害時はペットも一緒に避難
地震や洪水などの災害時、安全な場所に避難する際は、ペットと一緒に避難することが基本です。
そのため、一緒に避難できない数のペットを飼ってはいけません。
TOPICS-2:正しい飼い方を動画で学ぼう
県では、県内における犬や猫を取り巻く環境や、正しいペットの飼い方などを解説する動画を制作。ぜひチェックしてください!
TOPICS-3:やってみませんか?地域猫活動
県では、飼い主のいない猫問題の解決を目的とした「地域猫活動」の普及啓発・推進をしています。皆さんのご理解・ご協力をお願いいたします。
犬や猫は家族の一員。だからこそ正しい飼養知識を!
[注目ビト]
岡山理科大学 獣医学部獣医学科 教授
岩田 惠理(いわた えり)さん
獣医師を目指す学生の指導を行うかたわら、同大学獣医学教育病院で動物の問題行動に対し、カウンセリングや治療などを行う行動治療科に勤務。今年度より、今治市の大学・短期大学が中心となって、小学生へ犬・猫の適正飼養の講座を実施する予定です。
(左から、同大学獣医学部の神田鉄平准教授、北川均副学部長、岩田惠理教授、今治明徳短期大学幼児教育学科の寺川夫央教授。ジャイアント・シュナウザーのさち、柴犬のヘンリーと)
より動物の福祉に配慮した社会への成長を願って
愛媛県は全国的に見ても、犬・猫の保健所等への引取り・殺処分頭数が多い地域。その要因は、持ち込む側の意識改革が進んでいないことが考えられます。そこで行政と連携し、岡山理科大学と今治明徳短期大学の学生が主体となり、小学校への出張講座を計画。主に犬・猫についての正しい知識・飼い方などを体験的に学んでもらう予定です。学んだ内容は保護者にも共有してもらい、県民全体の動物の適正飼養についての意識改革を促すことができたら…と考えています。時間はかかるでしょうが、動物の福祉に配慮した社会へと成長していくことを願っています。しかし、なんらかの事情により、誰にも相談できずに遺棄してしまう人がいるかもしれません。問題行動については、家庭犬のトレーナーや問題行動を専門に扱う獣医師に相談を。本学の獣医学教育病院でも相談が可能です。飼育が難しい場合も愛護団体や獣医師ほか、いろいろなネットワークを使って里親を探せますし、県の動物愛護センターも相談にのります。お独りで悩まず、周囲の専門家にご相談ください。
- 問い合わせ:薬務衛生課
- 電話:089-912-2396
- 問い合わせ:県動物愛護センター
- 電話:089-977-9200